降圧剤を使うと心臓病で死ぬリスクが増える!?
高血圧の治療で降圧剤を処方されている患者さんは多いと思います。
民間の医薬品監視機関のひとつに「薬害オンブズパースン会議」がありますが、降圧剤に関し、大変恐ろしい情報を発信しています。
以下、記事を引用します。
(引用 ここから)
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降圧剤として広く用いられているカルシウム拮抗剤については、WHO(世界保健機関)が「必須医薬品リスト」2005年3月の改訂案で、削除を提案していることを、11月の注目情報で記載しました。
2004年12月15日付けの 米国「USAツデイ」紙の1面に、カルシウム拮抗剤が心臓病死のリスクを増加させるとの記事が掲載されました。以下は要旨です。
[降圧剤が心臓病につながるという研究結果が得られた。利尿剤が依然として最善の降圧剤]
今日、明らかにされた大規模研究によれば、非常にポピュラーな一群の降圧剤は、女性の心臓死のリスクを、とりわけ利尿剤と併用した場合には、2倍にする可能性がある。
この研究結果は、カルシウム拮抗剤とよばれる医薬品の安全性についての論議を再燃させるだろう。
降圧剤の大規模研究 ALLHAT(オールハット)は、高価な降圧剤にとって替わられる傾向にある利尿剤が、現在でも降圧の最善の治療剤であることを明らかにしている。
カルシウム拮抗剤は、血管壁を弛緩させることによって血圧を低下させる治療剤である。
よく知られている製剤には、カルジデム、ノルバスク、プロカルディアがある。
今回の研究は、カルシウム拮抗剤が、とりわけ利尿剤と併用したときに、心臓病死のリスクを2倍にする可能性を示した。
女性を研究対象にするものであったが、今回の知見は男性にも当てはまるだろうと、執筆者たちは考えている。
「この結果は合併症のない高血圧患者にカルシウム拮抗剤を使用することに、重大な疑問を投げ掛けるものである」と、筆頭執
筆者のシルビア・ワッサーテール・スモーラー(アルバート・アインシュタイン医科大学)は語った。
「私がもしカルシウム拮抗剤を利尿剤と併用されたら、どうしてカルシウム拮抗剤なのかを知りたく思うだろう」。
この研究は、JAMA誌2004年12月15日号に掲載されているが、WHIと呼ばれる閉経後女性での長期試験研究において、高血圧を治療された50-79歳の女性約2万人が参加している。
この研究で、心臓への負荷を減じるベータブロッカーを利尿剤と併用した女性と比較して、カルシウム拮抗剤を利尿剤と併用した女性は、死亡リスクが2倍であった。
また、利尿剤を単独で用いた女性と比較して、カルシウム拮抗剤を単独で用いた女性は、死亡リスクが55%高かった。
このJAMA誌(米国医師会発行)の論文(「高齢女性での降圧剤治療と心血管アウトカムの関係」JAMA 292,2849-2859,2004)は、同誌のウェブサイトに要旨が掲載されています。
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(引用 ここまで)
薬によって病気が引き起こされる…
なんとも皮肉なことですが、否定のできない事実なんです。
薬を全面的に否定するわけではありません。薬には常に副作用があるのはやむを得ないことではあります。
病院に行くと、安易に薬を処方しがちです。処方する方も患者さんも薬に頼りすぎてはいけないのです。
血圧を下げる為には、薬も必要です。
しかし、大きなリスクもあるということを十分に認識すべきでしょう。
薬は一時的な解決にはなるでしょうが、一番大切なのは、毎日の生活習慣を見直し、体質改善を図っていくことなんです。
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