アンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
■ARBの作用・効果
日本ではカルシウム拮抗薬に次いでよく使用されている薬。血管収縮や体液貯留、交感神経活性亢進を抑制することで血圧を下げます。この薬にはメインの血圧を下げる以外にも以下のような効果が報告されています。
○ 心臓保護作用
心肥大を抑制し、心不全の予後を改善
○ 腎臓保護作用
降圧とは独立に腎臓の機能を保護
○ インスリン感受性改善作用
インスリンの効きにくい体質を改善、糖尿病の発症を抑制
心臓や腎臓の病気を合併したり、糖尿病を有するような症例で第一選択薬として使われます。
また、利尿剤と併用すると、相乗的に血圧を下げる作用があるため、しばしば併用します。
■ARBの副作用・注意点
副作用は少ないですが、妊婦や授乳婦は内服が禁止されています。また、腎臓と肝臓で代謝・排泄されるので、重症肝障害や腎障害の場合には注意が必要です。
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