カルシウム拮抗薬
■カルシウム拮抗薬の作用・効果
もっとも多く処方されている降圧剤。血管の壁のなかに存在する筋肉(血管平滑筋)にカルシウムイオンが入ってくると、この筋肉が収縮します。これをブロックすることでこの筋肉を弛緩させ、血管の収縮を妨げ、血圧を下げます。
主に以下の2種類が使われています。
(a) ジヒドロピリジン系 (DHP系)
現在使用されている降圧薬のなかで最も有効性が高い薬。急速に強力に血圧を下げるため、内服された患者の多くから「薬は本当に効く」と驚きの感想を聞くことも少なくありません。高齢者も含め、多くの症例で第一選択となる薬です。また、狭心症、とくに冠攣縮性の患者さんには著明な効果があります。商品名では、ノルバスク、アダラート、カルブロック、アテレックなど。
(b) ベンゾチアゼピン系 (BTZ系)
血圧を下げる作用はより緩徐で弱く、マイルドな降圧、徐脈作用を期待するときに用いることがあります。心臓抑制作用を伴うので、心不全や除脈など、心臓疾患のある方には使用しません。
■カルシウム拮抗薬の副作用・注意点
動悸、頭痛、ほてり感、浮腫み、歯肉増生、便秘など。
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