ACE阻害薬
■ACE阻害薬の作用・効果
ARBと作用点が近く、ARBに非常に似た薬です。ARB同様、血圧を下げる働きとは別に、臓器の障害が進むのを予防するため、さまざまな臓器合併症や糖尿病を有する患者さんに推奨されています。
■ACE阻害薬の副作用・注意点
腎臓から排泄されるので、腎障害の方には使用できません。副作用としては空咳が有名で、20〜30%の方で内服開始1週間後から数か月以内に出現します。この副作用は薬を止めると速やかに消えますので心配はありません。一説には、この空咳が高齢者の誤嚥性肺炎予防になるということも言われています。
高齢になると、誤嚥と言って、食べ物が誤って気管のほうに入ってしまうことがありますが、加齢とともに咳反応が悪くなり、誤嚥しても吐き出されずにそのまま肺に入って肺炎(誤嚥性肺炎)になってしまうケースが少なくありません。この誤嚥が、ACE阻害薬の副作用の咳によって減るという報告があるのです。
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